患者さんと話す機会が多いという看護師の方は、「よく、世間話などを聞く」という方も多いと思います。時には、家庭の相談などを持ちかけられることもあるでしょう。最近では、高齢化となってきていますから、高齢の方と話をする機会も増えてきていると思います。高齢の方は、普段は家で一人でいることが多いため「誰かと話をしたい」と看護師に話しかけてくるケースも多くあります。
では、こういった患者さんとコミュニケーションを取る際には、どんな風に話を聞いていけば良いのか、ご紹介しましょう。まず、患者さんと話をする際には、話の聞き役になることが多いと思います。そのため、相手の話を聞くという姿勢でいることが必要。それを伝えるためには、うなずきながら話を聞いていくことがポイント。また、黙って聞くのではなく、相槌なども入れていくことが大切です。相槌を入れることで、患者さんは「聞いてくれている」と安心して話をすることが出来るでしょう。また、話をする際には患者さんの目を見ることも大切。じっと見ていては、圧迫感を与えてしまいますが、会話の節々で目を見てアイコンタクトを取ることで、患者さんにとって安心して話す雰囲気を作ることが出来ます。時には、患者さんが話している際に、オウム返しすることもポイントです。こうして相手が話したことを、同じ様に返すことで「分かってくれている」という印象を与えることが出来ます。
このように、患者さんとコミュニケーションを取る際には、話の聞き方にもポイントがあります。ただ、聞いているだけでは患者さんは「話を聞いてもらった」「この看護師は、ちゃんと話を聞いてくれる」とは思えません。親身になって聞くという姿勢がなければ、安心して患者さんが話すことは出来なくなってしまいますので、注意しましょう。