声のトーンも大切


患者さんと接する際には、それぞれの患者さんに合わせてコミュニケーションを取っている方もいると思います。「この患者さんは、いつも明るいから、ついついこっちまで明るく話してしまう」ということもあれば、「この患者さんは、悩みを聞くことが多いからトーンを下げて話している」という方もいるでしょう。
では、患者さんとのコミュニケーション時の声のトーンについて、ご紹介しましょう。患者さんとコミュニケーションを取る際には、声のトーンも気を付けることが大切です。その時々のシチュエーションなども考えて、声のトーンを変えていくことが必要となります。例えば、一般的のトーンとしては開いた時の声。心地良いちわれているトーンとなり、明るい会話などを楽しむ際には聞きやすい声となります。普段の声よりは、高めのトーンとなっていますから、高齢者にとっても聞き取りやすい声といえるでしょう。時には、患者さんに治療の説明などを行うことがあると思いますが、そういった時には少しトーンを下げ、閉じた声で話すことがポイント。普段の声よりもトーンを抑えることで、説明時の説得力なども出すことが出来ますし、聞いている側にとっても安心して聞くことが出来るでしょう。高齢者の方と接する際には、聞き取りにくい患者さんもいますから、こういった場合には耳まで近づいて話すことも必要となります。
このように、患者さんとコミュニケーションを取る際には、その時々の状況や内容に応じて声のトーンを使い分けていくことも大切。「え?」と何度も聞き返された時には、そのトーンは患者さんにとって聞き取りにくいトーンとなりますから、耳に近いて話す、トーンを少し上げるなどして、対応していきましょう。